Twitterによるものは「バカッター」と呼ばれたが、最近のバイトテロはInstagramの「ストーリーズ」によるものが多く、「バカスタグラム」などと呼ばれることもある。もともと、写真や動画つきの方がわかりやすく炎上しやすい傾向にあったが、最近は動画投稿の増加でさらに炎上しやすくなっている。
一般的にはInstagramは、趣味や関心で知らない人ともつながる場だ。ところが学生は、仲間内のコミュニケーションの場として使っていることが多い。履歴に残る写真は精選したものしか載せられないが、24時間で消える「ストーリーズ」という機能では、リアルタイムにいろいろなことを投稿しているようだ。
「仲間内」だけのつもりがTwitterに転載
ストーリーズには、「今このメンツで遊んでる」と友だちと一緒の写真を投稿したり、「これからこの授業に出るよ」などと教室内などを映した動画を投稿したりすることもある。写真や動画に文字を書きこむことや、そこで簡単なアンケートを採ることもある。
このような動画を見て、「私も◯◯ちゃんと友だち。今度一緒に遊ぼう」「同じ授業に出てるよ。合流しよう」などとInstagramのメッセージ機能で連絡を取り、コミュニケーションを取ることも多いそうだ。メッセージが来ることを期待して、コミュニケーション目的で写真や動画を投稿することもあるという。
炎上した動画の多くは、動画内に仲間の笑い声が入っている。つまり仲間にウケようとして、わざとやっていることになる。仲間内だけに見せてウケさせるつもりで投稿していた動画が、転載されて他人に見つかり、炎上につながったというわけだ。