スポーツ応援用のアプリ
NTTコミュニケーションズから社内起業したSpoLive Interactive(東京都千代田区)が提供するのは、デジタルの力によってスポーツファンとチームの距離を縮め、ファンが一体感をもって応援できるスマホアプリ「SpoLive」です。スマートフォンだけではなく応援をスタジアムのスクリーンに可視化できるほか、対戦チームと応援数を競ったり、ロイヤルティの高いファンに対しチームからプレゼントを贈ったりする使い方も可能です。
不動産登記情報をデータ化
銀行発のTRUSTART(東京都港区)は、不動産業界の新規顧客課題をビッグデータによって解決するソリューション「R.E.DATA」を展開しています。具体的には不動産登記情報をデータ化して蓄積することにより、マーケティング施策や顧客プロファイリングに活用できる情報として不動産会社や税理士、金融機関などに提供しています。
農作業の人材をマッチング
農作業の人材マッチングプラットフォーム「農How、農Care」を提供しているのが、自動車部品メーカー、武蔵精密工業発のアグリトリオ(愛知県豊橋市)です。マッチングしたユーザーに対し、農家は時給プラスサービス利用料の300円を支払い、人手が必要な時だけユーザーに来てもらう仕組みです。サービスのターゲット層は子育て中でフルタイム勤務が難しい主婦層や社会人経験が豊富な人たちです。
ブランディングを自動化
ブランディングをオートメーション化するWebサービスを提供しているのがZeBrand(東京都渋谷区)です。国内フォントベンダー最大手のモリサワが社内の新規事業として立ち上げ、2019年にスピンオフを果たしました。まず簡単な質問を5分程度回答することによって、その情報からブランドアセットを自動作成。その後、ロゴやフォントをカスタマイズし必要に応じてデザイナーなどに相談、ブランディングを練ることができます。
次世代方式でバナイエビを養殖
海幸ゆきのや(大阪市北区)は、関西電力が初めて食領域で事業化した会社です。「幸えび」というブランドを付けて静岡県磐田市の新設プラントでバナイエビの陸上養殖を行っています。品質管理のノウハウを生かし、完全閉鎖循環式という次世代型の養殖法を採用。薬品や添加物を使わずに、身が締まった歯ごたえがあるエビの養殖に成功しています。車エビ並みのおいしさを実現しています。
大企業の間ではCOVID-19を契機に新たなビジネスモデルが求められています。イノベーションや新規事業を重点施策として掲げる動きも活発化しており、大企業発ベンチャーの台頭を促すことでしょう。
【Fromモーニングピッチ】では、ベンチャー企業の支援を中心に事業を展開するデロイト トーマツ ベンチャーサポート(DTVS)が開催するベンチャー企業のピッチイベント「Morning Pitch(モーニングピッチ)」が取り上げる注目のテーマから、日本のイノベーションに資する情報をお届けします。アーカイブはこちら