業務に最適な人をAIが選択
KBE(東京都渋谷区)は人事データの構築や活用を支援する「researchHR(リサーチャー)」という事業を展開しています。現場が活用しやすいようにデータの収集と整備をAIに任せている点が特長です。例えば週次報告など情報の更新も、AIの定期的な質問に答えるだけで終了。情報はメンバー全員が検索して閲覧できます。その際には文章を入力してもAIが意味を理解して、業務に最適な人をリストアップします。
社員間の相互理解を短時間で実現
リモートワークの浸透で社員間のコミュニケーションが減少し、放置したままでは離職率の増加などが懸念されます。こうした問題を解決するため、社員同士の相互理解を短時間で実現するオンラインコンテンツ「バヅクリ」を提供するのがPLAYLIFE(東京都港区)です。プログラムは100種類以上あり、アナウンサーや劇団俳優も講師を務め、真面目な研修と社内イベントの中間のような雰囲気で参加できます。
アバターで非言語情報読み取る
OPSION(大阪市北区)は「クラウドオフィスRISA(リサ)」を展開しており、リモートワーク中に常時ログインし、仮想空間のオフィスではテキストチャット、画面共有などの機能を使用できます。アバターを通じて他の社員に対し手を振ったり肩をたたいたりでき、リモートワークでは難しい表情や挙動といった非言語情報を読み取るため、円滑なコミュニケーションをサポートします。
顔認証と検温によるゲート解錠
ACALL(神戸市中央区)は働く場所がオフィス主体からサテライトオフィス、自宅などへと多様化が進んでいるのに対応、街全体を仮想のオフィスに見立ててチェックイン機能を装備した、管理プラットフォームを構築しています。COVID-19対策にも力を入れており、自動的にソーシャルディスタンスを確保できる「座席チェックイン」や顔認証と検温による「ゲート解錠」といった機能を導入しています。
COVID-19の影響によって東京圏は7月、初の人口転出超過となりました。リモートワークを中心に働き方改革を支えるベンチャーが活躍する場はさらに広がりそうです。
【Fromモーニングピッチ】では、ベンチャー企業の支援を中心に事業を展開するデロイト トーマツ ベンチャーサポート(DTVS)が開催するベンチャー企業のピッチイベント「Morning Pitch(モーニングピッチ)」が取り上げる注目のテーマから、日本のイノベーションに資する情報をお届けします。アーカイブはこちら