時代の人日本を面白くする企業

熊谷正寿氏

「鉄の組織」が会社の武器

  -GMOインターネットグループが、大きく成長できた強みは何でしょうか?

 なにより「組織力」です。その組織力の源泉が、会社の夢を明文化した「スピリットベンチャー宣言」です。

 ここには、「夢」「ヴィジョン」「フィロソフィー」を定義し、仲間が同じ方向に全速力で走っていくための「経営マインド」を記載しています。

 声に出して読むと15分程度かかるのですが、ことあるごとにこれを唱和し、意識を共有することで、ブレない強靭な組織をつくりあげています。

 この「組織力」をベースにして、「技術力」「先見性」「スピード」「シナジー(組織間、商材)」で勝負しています。  そして、外注をせずに「自分たちで作り、自分たちで売り、自分たちでサポートする」。これらの要素が、他社ではマネできない部分だと思います。


熊谷正寿氏

福利厚生でもNo.1を目指す

  -24時間営業で食事も無料のコミュニケーションスペース、シエスタ制度、社内託児所など、福利厚生を充実させていますが、その目的は?

 一番の目的は「仲間を大切にする」ことです。

 最近ブラック企業という言葉がありますが、仲間に冷たくして何か、良いことがあるのでしょうか?

 個々の能力も大切ですが、それと同じく、会社の雰囲気が業績を左右すると考えています。皆が笑顔で働ける職場環境を作りたいと思っています。

 我々は、お客様に提供するサービスやプロダクトもNo.1を目指しますが、同様に、仲間であるスタッフに対する福利厚生もNo.1を目指しています。

-人材に求めるものは?

 「スピリットベンチャー宣言」を共有できる人材(人財)です。これが全てです。

 私自身も、「スピリットベンチャー宣言」をぶれることなく、ずっと守り通しています。この会社のDNAを共有できる人間が「GMOマン」「GMOウーマン」です。


「すべての人にインターネット」

  -最後の質問です。さらに日本を面白くするために手がけて行きたいことは?


 私たちは「すべての人にインターネット」を掲げ事業を進めています。

 1人でも多くの方にネットが使える環境を提供し、コンテンツやサービスを増やしていけば、ネットは、より面白く便利になっていきます。

 私たちのこの活動をさらに拡大させることで、インターネットをより豊かに楽しくできる。そして、社会と人々に、日本に貢献できると考えています。

<了>

(産経デジタル 取材 文/舟木純 撮影/木山久男)

<前編を読む>

時代の人TOPへ戻る