ミラノの創作系男子たち

アート、デザイン…自らの世界を果敢に構築 トルコからイタリアへ来たイマン~女子編

安西洋之
安西洋之

 朝は起きたら、カフェを飲みながらネットで世界各国のいろいろなニュースに目を通す。時事や文化などトピックスは広い。

 昼間の多忙な一日を終え、夕方、仕事場から自宅に戻ると即、着替えて外にでる。昼間のストレスをすべて吐き出す。

 ジョギングが好きなのだ。リズムのある音楽を聴きながら、週に5日は走る。7キロで50分ちょっと。ウォーキングだと10キロに1時間半程度かける。

 夕食は自宅でとることが多く、鶏肉など白肉と野菜の料理が中心だ。魚は好まない。炭水化物もとらない。寝る前には腹筋運動もするから体形は極めてスマートだ。

 今、どんな本を読んでいるのだろう。

 「“How to Be an Artist”というアートの批評家の本を読んでいるわ。著者のアメリカ人とは、やはりギリシャで会ったのよ。とっても刺激的な本よ」と本を見せてくれた。

 著者はピュリッツァー賞もとっているジェフリー・サルツだ。彼ともインスタグラムを通じて知り合ったという。

 実はチダンのことは、彼女がイタリアにやってきた20年前から知っている。ビジネス上の付き合いがあり、何度も一緒に食事をした。その際に私生活のことも聞いてきた。だが、今回、インタビューして彼女の人生が再構成できた。

 なんとなく彼女のことを知っているつもりになっていたのだ。あらためて彼女の自らの世界を果敢に構築していく力にぼくの心は動かされた。

安西洋之(あんざい・ひろゆき)
安西洋之(あんざい・ひろゆき) モバイルクルーズ株式会社代表取締役
De-Tales ltdデイレクター
ミラノと東京を拠点にビジネスプランナーとして活動。異文化理解とデザインを連携させたローカリゼーションマップ主宰。特に、2017年より「意味のイノベーション」のエヴァンゲリスト的活動を行い、ローカリゼーションと「意味のイノベーション」の結合を図っている。書籍に『「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか?:世界を魅了する<意味>の戦略的デザイン』『イタリアで福島は』『世界の中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』『ヨーロッパの目 日本の目 文化のリアリティを読み解く』。共著に『デザインの次に来るもの』『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?世界で売れる商品の異文化対応力』。監修にロベルト・ベルガンティ『突破するデザイン』。
Twitter:@anzaih
note:https://note.mu/anzaih
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ローカリゼーションマップとは?
異文化市場を短期間で理解すると共に、コンテクストの構築にも貢献するアプローチ。

ミラノの創作系男子たち】はイタリア在住歴の長い安西洋之さんが、ミラノを拠点に活躍する世界各国のクリエイターの働き方や人生観を紹介する連載コラムです。更新は原則第2水曜日。アーカイブはこちらから。安西さんはSankeiBizで別のコラム【ローカリゼーションマップ】も連載中です。

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