元受付嬢CEOの視線

経営者は現場に耳を傾けよ 私が実践する働き方改革は「リセット」と「投資」

橋本真里子
橋本真里子

業務効率化ツールへの投資を惜しまない!

 人がやるべき業務とそうじゃない業務―。それらをすべて人力で行なっていたのが昭和・平成だと思います。私がやっていた受付の「取次」もそのひとつと言えます。しかし、人口が減ってきている中で一人一人の業務の効率化は避けて通れません。そのためには様々なツールの活用が欠かせないと思います。

 今、みなさんのPCにはたくさんのITツールが入っていると思います。「会社側が全社導入してくれないから、こっそり個人で使っている」なんていう話をよく耳にしませんか? それではせっかくの業務効率化ツールの持ち味が充分に発揮できません。

 弊社でリモートワークがうまく機能している背景に、タスク管理などを兼ね備えたビジネスチャットツールの導入があります。現在採用しているサービスは、他社のものに比べると高いのですが、特に開発系の業務を円滑に進めるためには最適でした。

 ツール導入は会社にとって単なるコストと考えがちですが、従業員のパフォーマンスを上げるための投資ともいえます。弊社では経営会議でツールの導入を積極的に検討するようにしています。現場から、導入したい理由などの具体的な声を拾い上げそれも考慮します。

働き方改革のカギは経営層 現場が発信しやすい環境づくりをする

 働き方改革の政策を作っているのは国です。しかし実践するのは働く現場の人々です。しかし、その国と現場の間に、自社でどういった施策を実践するのか意思決定をするのは経営層です。私はこの「意思決定者」が重要な役割を担うと考えています。

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