マック&ユニクロ流人材育成

「バイトテロ」を防ぐ鉄則 あなたの会社は教育をしていますか?

有本均
有本均

 信頼関係を築くことで不適切な行為を防ぐだけではなく、会社の戦力として日々の業務を行ってもらうようにしなければなりません。そのアルバイトが店長との信頼関係があり、会社やお店のことが好きなのであれば店長や店舗に迷惑をかけるような行為は起こりません。

 さらに店長に対しては、それでも不適切投稿が発覚した場合にどのような対処を行うのかを教育しておきましょう。

 不適切投稿に気づいたら、まずは投稿した本人にアカウントや投稿の削除を要求すること。一方で、店長自身が上司に報告するタイミングや手段を伝えることが必要です。

 炎上が大きくなるようなら、それ以後の対応はすべて会社に任せたほうが賢明です。

 もちろんSNSはデメリットだけではなく、会社やお店でPRしたい情報を一気に拡散することができるといったメリットもあります。

 会社としてのアカウントを立ち上げ、ルールを明確化したうえでアルバイトに協力をしてもらうと大きな効果を出せるかもしれません。

 今後も普及が続いていくツールだからこそ、うまく活用して会社の売り上げに貢献していきたいものです。

有本均(ありもと・ひとし)
有本均(ありもと・ひとし) 株式会社ホスピタリティ&グローイング・ジャパン社長
1956年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部入学後、大学1年からマクドナルドでアルバイトを始め、1979年、日本マクドナルド株式会社に入社。店長、スーパーバイザー、統括マネージャーを歴任後、マクドナルドの教育責任者である「ハンバーガー大学」の学長に就任。2003年、株式会社ファーストリテイリングの柳井社長(当時)に招かれ、ユニクロの教育責任者である「ユニクロ大学」の部長に就任。その後、株式会社バーガーキング・ジャパンの代表取締役など、外食・サービス業の代表、役員を歴任する。2012年、ホスピタリティ&グローイング・ジャパンを設立。マクドナルド、ユニクロ等を経験して得た「人財育成のノウハウ」を活かし、世界中のサービス業の発展を目指す。著書に「どんな人でも一流に育つしくみ」。

【マック&ユニクロ流人財育成】は有本均さんが人を上手に育て会社を成長させる人材育成のノウハウを伝える連載コラムです。更新は原則隔週火曜日。アーカイブはこちら

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