国内
「Go To」東京除外でもリスク 県境またぐ移動、感染拡大に拍車
政府の観光支援事業「Go To トラベル」から東京発着や都民が除外され、関係者からは「期待していたのに」「拍子抜けした」などと落胆の声が上がった。一方、東京発で感染が地方に拡散している状況もうかがえる。「Go To」の東京除外で、さらなる感染拡大を防ぐことはできるのか。
「東京由来」相次ぐ確認
東京都は新型コロナウイルスの新規感染者が2日連続で300人に迫った。感染再拡大の影響は首都圏だけでなく全国に波及し、出張や帰省、イベントなど「東京由来」の感染者が相次いで確認。約1カ月前の県境をまたぐ移動の自粛解除が状況を悪化させた可能性がある。
今月12日、福井県で30代男性の感染が確認され、県内で4月29日から74日間続いた新規感染者ゼロが途切れた。男性は6月29日から約10日間、東京に出張しており、同行していた家族の感染も明らかになった。
三重県でも今月10日に76日ぶりの感染が判明。60代男性が東京の繁華街を訪れ、接待を伴う飲食店で、のちに感染が分かった従業員と接触していたという。