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日韓、実質実効レート逆転の影響は? 「技術で勝る日本勢が優位に立つ」

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日韓、実質実効レート逆転の影響は? 「技術で勝る日本勢が優位に立つ」

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 国内大手メーカー幹部は「行き過ぎた円高が是正されれば、技術で勝る日本勢が優位に立つのは当然」と話す。

 電機業界でも、サムスン電子の13年10~12月期の連結営業利益が、前年同期比6.1%減と2年ぶりの減益となった。ウォン高を背景にスマートフォン(高機能携帯電話)事業の収益悪化が響いた。

 今後の為替動向について、第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミストは「米国の量的緩和の縮小により円安基調が続くとみられ、円は対ウォンでも円安方向に動きやすい」と指摘する。

 ただ、円安によって輸出価格が低下し、それが輸出数量の増加を促すという「Jカーブ効果」が出にくくなっているという見方もある。日本企業が円高を受け、生産海外移転を加速させてきたためだ。韓国勢も同様に海外生産を進めており、「今後、円安ウォン高が進んでも、韓国企業への打撃は限られる」(業界関係者)との声も根強い。(塩原永久)

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