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中国、レアアース輸出額66%減 国際価格下落…外交カード見直しか

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中国、レアアース輸出額66%減 国際価格下落…外交カード見直しか

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 【上海=河崎真澄】中国のレアアース(希土類)輸出総額が、2012年に9億600万ドル(約800億円)と前年を66%も下回っていたことが、香港の中国税関統計情報センターの調べで分かった。

 23日付の中国紙、環球時報(英語版)が伝えた。12年の輸出総量が減少したことに加え、国際価格の下落が影響した。

 中国にとって最大の輸出先だった日本が代替技術の開発や調達先の多様化を図り、中国産の輸入を絞った。貿易業界関係者によると国際価格で昨年、最大80%近い安値をつけた品種もあるという。

 12年の中国のレアアース輸出量は前年比3・5%減の1万6265トン。過去には02年に5万9千トン、03年に7万4千トンと輸出のピークを迎えた。

 だが、10年に起きた中国漁船衝突事件で中国が対日輸出規制を行ったことで、11年には前年実績の半分以下の1万7千トン前後にとどまっていた。

 レアアースはスマートフォン(多機能携帯電話)などハイテク製品の製造に欠かせない材料。10年まで世界市場の90%以上のシェアを握り、レアアースを戦略資源と位置付けて外交カードに使ってきた中国は、今後、資源戦略の転換を迫られそうだ。

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