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自由のために何かをあきらめなければならないのか 映画「はじまりは5つ星ホテルから」
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【かざすンAR(視聴無料)】映画「はじまりは5つ星ホテルから」(マリア・ソーレ・トニャッツィ監督)。2月1日公開(提供写真)。(C)2013_Biancafilm_Licensed_by_RAI_S.p.A.-Rome,Italy.All_Rights_Reserved. イタリアを代表する実力派女優、マルゲリータ・ブイ(52)は主演作「はじまりは5つ星ホテルから」(マリア・ソーレ・トニャッツィ監督)で、はた目には伸び伸びと人生を謳歌しているかに見える、独身女性や離婚を経験した女性たちの不安や苦しみをリアルに表現してみせた。
イレーネ(ブイ)は、正体を明かさずに世界中の5つ星ホテルを訪ねては、サービスをチェックして厳しく格付けする覆面調査員。仕事に生き甲斐を見いだして身を粉にして働き、プライベートでは独身貴族として自由気ままな暮らしを楽しんでいた。不惑を迎えたイレーネは、まもなく子供が生まれる元婚約者のアンドレア(ステファノ・アコルシ)や、2人の娘を一生懸命に育てる姉のシルヴィア(ファブリツィア・サッキ)をそばで見つめながら、自分が納得できる自由な生き方とは何かを模索し始める。
独身を選んだり、離婚に踏み切った女性たちが果たして完全に自由な生き方を手にしているのだろうか。脚本と原案も担当したトニャッツィ監督が投げかけた疑問は新鮮だ。トニャッツィ監督はイレーネに自分の思いを託し、本当に自由でいられるためには何かをあきらめなければならないのではないかと示唆するが、あなたならどう考える?
ブイは本作でイタリアアカデミー賞(ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞)の主演女優賞に輝いた。2月1日から東京・渋谷のBunkamuraル・シネマほかで全国順次公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)
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