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楽しく分かりやすい音楽会に 青島広志サンタの「世界まるごとクラシック」
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「題名のない音楽会」や「世界一受けたい授業」などのテレビでもおなじみの作曲家、青島広志。「世界一楽しくわかりやすいクラシック」と銘打った「世界まるごとクラシック」が12月21日に行われ、企画・構成、当日の指揮やお話も担当する。
今回は7回目で、21日のコンサートだから、もちろんクリスマスにちなんだ音楽や「テレビや映画で聴いた名曲」を並べた。
「7年前、シアター オーケストラ トーキョーというオーケストラが決まっていて、指揮をしてほしいという依頼が来ました。若いオーケストラで、私の指揮にきちんと反応してくれました。老舗のオーケストラを指揮してもコンサートマスターに合わせて、どっちが音楽を作っているのか分からないことがあります(笑い)。プログラムはバロックから20世紀まで全部の時代を網羅し、分かりやすい、できる限りメリハリのついた曲を選びました」
「きよしこの夜」「剣の舞」「火の鳥」などに自身の「ベツレヘムの音楽隊」などが並ぶ。分かりやすさは曲目だけではない。数着の衣装を着替え、エピソードいっぱいの曲の解説や話は爆笑の渦。巨大なスクリーンに指揮者や演奏者の表情が映し出され、ブルー・アイランド氏(青島)の、音楽に近づく仕掛けがあちこちに仕込まれている。
「開場の時は私が立ってお客さまを迎えます。今日は年配の方が多い、子供連れの母子がどれぐらいいるか、分かります。それでしゃべる内容を変えます。演奏家の名前を必ず挙げ、『この中で3億円以上のバイオリンを使っている人は?』などと質問します。曲間の話が終わってすぐ指揮するのは難しいのです。息も絶え絶えになってしまっていますから(笑い)」
人を楽しませようと気持ちが観客に伝わるから、楽しい音楽会が成立するのだろう。しかし、昔からサービス精神にあふれていたわけではないという。
「母親は厳格でしたから、むしろ恥ずかしがり屋の子供でした。作曲は1人でするものですが、1人でいるのは嫌なのです。林光先生について、副指揮をして歌の世界を知りました。歌手は舞台の上ではサービス精神いっぱいです。それと黒柳徹子さんと出会って、こんなにしゃべれるようになりました(笑い)」
コンサートは4歳の子供から入場できる。たくさんの子供たちに来てほしいという。
「服装はなんでもOKですが、小さな女の子がきれいな洋服を着てコンサートにくることは大変意味があると思います。いろんな物が入った幕の内弁当のような音楽会にしたい。私が子供のころにそういう音楽会に行きたかった。毎日嫌なことがたくさんあると思いますが、このコンサートを聴いているときだけはそれを忘れてほしい。楽しい夢を見てください」(月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」編集長 江原和雄/SANKEI EXPRESS)
■青島サンタ★プレゼンツ 世界まるごとクラシック Merryクラシック2013 2013年12月21日(土)13:30/17:30。東京国際フォーラムホールA。青島広志(指揮・お話)。シアター オーケストラ トーキョー。グルーバー:きよしこの夜。ベートーベン:交響曲第7番より第1楽章
青島広志:ベツレヘムの音楽隊、他。13:30の公演 ヴェルディ:「運命の力」序曲、他。17:30の公演 ワーグナー:「マイスタージンガー」より第1幕への前奏曲、他。問い合わせ:光藍社チケットセンター (電)050・3776・6184