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環境対応、人気の軽も 最先端技術競う 東京モーターショーきょう開幕
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2年に1度の東京モーターショーが11月20日、東京都江東区の東京ビッグサイトで報道陣向けに開幕する。実用化が視野に入った燃料電池車(FCV)や電気自動車(EV)などの環境対応車に加えて、軽自動車も数多く登場する。一般公開は23日~12月1日。
「世界にまだない未来を競え」がテーマ。高齢化と若者の車離れを受けて国内市場は縮小傾向が続いているが、メーカー各社は最先端の技術をアピールし、需要を呼び起こしたい考えだ。
世界12カ国から部品メーカーなどを含む177社・団体が参加。世界初公開の76台を含む乗用車や商用車、二輪車など計426台が展示される。
トヨタ自動車は、ハンドルの代わりに運転者の体重移動で操作する「トヨタFV2」を発表する。「直感で通じ合える未来の愛車」(開発者)をイメージしたという。日産自動車は次世代のEV「ブレイドグライダー」を披露、三角翼のような形状が特徴だ。
各社が重視する環境対応車では、トヨタが排ガスゼロで「究極のエコカー」と呼ばれるFCVの試作車「トヨタFCVコンセプト」を展示。ダイハツ工業も燃料電池を搭載した軽自動車「FC凸DECK(エフシーデコデッキ)」でエコ技術をPRする。
維持費の安さで人気が高まっている軽自動車でも出展が相次ぐ。軽スポーツカーは、ホンダが「S660」を、ダイハツが「KOPEN(コペン)」を発表。いずれもオープンカーで、「生活の足」と位置づけられる軽の新たな楽しみ方を提案する。スズキはアウトドア愛好家向けの軽「HUSTLER(ハスラー)」を出す。
スズキは小型ハイブリッド車(HV)のスポーツ用多目的車(SUV)「X-LANDER(エックス・ランダー)」も出展する。
このほか、プラグインハイブリッド車(PHV)に力を入れる三菱自動車はPHVのSUV「GC-PHEV」を、富士重工業が走行安定性に優れる水平対向エンジンを搭載した新型車「LEVORG(レヴォーグ)」を発表。マツダも新型の主力車「アクセラ」を展示し、それぞれ持ち味をアピールする。(SANKEI EXPRESS)