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人間性の複雑さに俳優として引かれた マイケル・シャノン 映画「THE ICEMAN 氷の処刑人」

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人間性の複雑さに俳優として引かれた マイケル・シャノン 映画「THE ICEMAN 氷の処刑人」

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 1960年代、米ニュージャージー。妻(ウィノナ・ライダー)と2人の娘を愛するマイホームパパのリチャード・ククリンスキーには秘密があった。職業は「金融業者」としていたが実はすご腕の殺し屋。86年に逮捕されるまで100人以上を殺害したとされるククリンスキーは、死亡時刻をごまかして警察の目を欺こうと、死体を冷凍保存して遺棄した結果、「アイスマン」の異名をとった。

 かつて全米を震撼させた実在の男に肉薄した「THE ICEMAN 氷の処刑人」(アリエル・ヴメロン監督)。ククリンスキーを演じたマイケル・シャノン(39)がSANKEI EXPRESSの電話取材に応じ、「良き人間でありたいと思う一面と、人殺しを生業としているギャップ、人間性の複雑さに俳優として引かれた」と出演意図を語った。

 シャノンのカメラテストの様子がYou Tubeにアップされるや、再生回数は瞬く間に20万回を超えた。シャノンの推測では「それはククリンスキーが持つ両極端な二面性によるものだろう」。では特異な人格を形成した原因は何か。「まだ答えが出ていないんだ。生後5年間にどんな人物と接したかが人格形成の決め手となるとされるが、不幸な生い立ちが彼に何らかの影響を及ぼしてはいるだろう」

 自身も変身願望が強く、悪役を演じたSF超大作「マン・オブ・スティール」に出演後、一転して、シカゴで小さな舞台に出演した。「作品規模の大小は問わない。両極に振れるくらい性格を異にするキャラクターたちを演じたいんだ」。11月9日から全国順次公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS

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