SankeiBiz for mobile

「こんないい曲もある」と選びました フラワーカンパニーズ 25周年、ベストアルバム

ニュースカテゴリ:EX CONTENTSのエンタメ

「こんないい曲もある」と選びました フラワーカンパニーズ 25周年、ベストアルバム

更新

 来年結成25周年を迎える名古屋出身の4人組バンド、フラワーカンパニーズが、メンバーセレクトによるベストアルバムをリリースした。四半世紀に及ぶ活動がたどった曲折を本人たちはどのように見ているのか、ボーカルの鈴木圭介とドラムのミスター小西に話を聞いた。

 ――ベスト盤がリリースになりますね

 鈴木「前のベスト盤はリクエストでしたが、今回はメンバーで『こんないい曲もある』と思うものを選びました」

 小西「ライブのイメージが強いので、ライブでやらないタイプの曲もじっくり聴いてもらいたいです」

 ――バンドの歴史を振り返って

 小西「メジャーでの活動をやめてインディーズレーベルを立ち上げた時期には、自分たちの手でやれる範囲を知りました。再びメジャーで活動している今は、周囲と密でいい関係を築けています。経験は歌詞にも反映され、曲も濃いものができています」

 やれること続けてきた

 ――バンドを続けてきた秘訣は?

 鈴木「後輩からくる質問の100%はこれですね。昔より続けることが難しい時代だとは思います。バンドに限らず会社だって絶対的に安定しているわけではない。でも、自分たちが続けてきた秘訣の答えは、ありません(笑)」

 ――バンド解散の危機はなかった?

 小西「個人的に休んでしまった時期があり、その時にバンドはかけがえのないものだと実感しました」

 鈴木「やはりステージに上がる時に会場がわっと盛り上がるのを肌で感じると、『やっててよかった』と思います。それはずっと追い求めてしまいます」

 ――25年間で音楽シーンにはいろんな波があったと思いますが

 鈴木「そもそもバンドブームが終わった時にキャリアがスタートしました。どの流行の波にも乗れなかったし、どこかのジャンルに当てはめることもしないままここまで来ましたね。自分たちのやれることをひたすら続けてきた感じです」

 ――これからのビジョンは?

 鈴木「ギアを変えるようなイメージはあります。聴く人に良い驚きを与えるような作品を作ってみたいです」(音楽評論家 藤田琢己/SANKEI EXPRESS

 ■フラワーカンパニーズ 名古屋出身の4人組バンド。1989年、地元の同級生で結成され、95年、メジャーデビュー。6枚のアルバムと12枚のシングルをリリース後、2001年にメジャーを離れ、自主レーベルを立ち上げ活動。自ら機材車を運転し全国でライブを行った。08年11月、アルバム「たましいによろしく」を7年8カ月ぶりにメジャーよりリリース。14年4月23日に「メンバーチェンジ&活動休止一切なし」で結成25周年を迎える。

 ■ふじた・たくみ 1976年、東京都生まれ。ラジオ、テレビの音楽番組を中心に活動する傍ら、年間150本ほどライブに通う。現場主義の視点で音楽を紹介し続けている。

ランキング