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スマホに装着「レンズ型カメラ」 ソニー「サイバーショット DSC-QX100」

ニュースカテゴリ:暮らしの余暇

スマホに装着「レンズ型カメラ」 ソニー「サイバーショット DSC-QX100」

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ソニー「サイバーショットDSC-QX100」  その外観は、レンズがゴロリ。あれ、本体は?と思ったら、これはスマートフォンに引っかけるようにして“装着”して撮影する「レンズ型カメラ」。ソニーの「サイバーショット DSC-QX」シリーズは、スマートフォンとコンパクトデジカメの“隙間”に着目し、スマホで本格的な写真撮影が楽しめるユニークな一品です。

 シリーズ2製品のうち、「QX100」(市価5万2千円程度)はソニーの高級コンデジ「RX100II」がベース。本体(幅と高さ62・5ミリ、奥行き55・5ミリ、重さ165グラム)の見た目はレンズそのもので、サイズ感は小型一眼レフのレンズに近いといえます。

 本体だけでも撮影可能(ファインダーはなし)ですが、NFC(近距離無線通信)かWi-Fiでスマホと接続し、専用アプリでスマホをファインダー代わりに使うのが基本的な撮影方法になります。スマホ側でプログラムオートや絞り優先といった撮影モードが選べ、ホワイトバランスの調整も可能。アタッチメントで本体とスマホ(幅54~75ミリ、厚さ13ミリ以下に対応)を固定すれば、スマホが「高級コンデジ」に様変わりします。

 撮影してみて驚いたのはその描写力。知人の結婚式で振る舞われたデザートを絞り開放で撮ったところ、柔らかいボケ味のある写真ができました。QX100には一般的なコンデジより大型の1・0型センサーに加え、カールツァイスブランドの「バリオゾナーT*」レンズが採用されています。光学3・6倍(35ミリ判換算で焦点距離28~100ミリ相当)のズームレンズで、広角端の開放F値は1・8。暗い場所での撮影に強いのも特徴で、本体側面の「ZEISS(ツァイス)」ロゴはカメラファンの物欲をくすぐります。

 ただ、本体とスマホの接続に意外と時間がかかるという印象も抱きました。NFC搭載スマホなら「Nマーク」同士をタッチするだけでつながりますが、Wi-Fi接続の場合、本体の電源を入れ、スマホとの接続を確認し、アプリを立ち上げて…といった動作が必要。特にWi-Fi接続の場合、「急ぎの撮影」には向かないようです。

 それでも、本格的なレンズを装着してスマホ写真をレベルアップさせるというアイデアは魅力的。手にすれば、ソニーの遊び心あるチャレンジ精神も体感できるでしょう。(三)

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