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NTT、東京五輪に最高位で協賛 初契約、セキュリティー体制構築へ

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NTT、東京五輪に最高位で協賛 初契約、セキュリティー体制構築へ

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東京五輪のゴールドパートナー契約に調印し、記念撮影に臨むNTTの鵜浦博夫社長(前列右から3人目)と大会組織委の森喜朗会長(同2人目)=26日、東京都港区  NTTは26日、2020年東京五輪・パラリンピックに協賛する「ゴールドパートナー」の契約を大会組織委(森喜朗会長)と締結した。ゴールドパートナーは組織委が3ランク設定しているスポンサー企業の最高位で、今回が初の契約。3年前のロンドン五輪では公式サイトが2億回を超えるサイバー攻撃を受けた経緯もあり、セキュリティー体制の構築を急ぐ狙いから第1号契約をNTTと結んだ。

 都内で開かれた調印式で森会長は「最大の課題はサイバーテロの防止だ。大会まで5年しかない」と、万全のセキュリティー体制をNTTに要望した。

 NTTの鵜浦博夫社長は「他社とコラボ体制を早く作りたいので、早い段階でパートナーに選んでいただくようお願いしてきた」と契約に至る経緯を説明。国内外の通信事業者などと協力してセキュリティー体制を検討していく考えを示した。

 また鵜浦社長は「膨大なデータを問題なく流せるネットワークの提供が使命だ。映像などさまざまな分野で内外の企業とコラボし、次世代のビジネスにもつなげたい」と決意を述べた。

 パートナー契約により、大会運営に関わる通信業務はドコモと東西地域会社、コミュニケーションズを含むNTTグループ5社が主に担う。百数十億円とみられる協賛金額についてNTTは「非公表」としている。

 NTTは電電公社時代を合わせ、東京・札幌・長野の国内3大会で通信分野を担当した。ドコモは09年から日本オリンピック委員会との間でゴールドパートナー契約を結んでいた。

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