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訪日外国人免税拡充、想定上回る効果 都内百貨店などで売り上げ倍増

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訪日外国人免税拡充、想定上回る効果 都内百貨店などで売り上げ倍増

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購入した化粧品などの免税手続きにきた訪日女性客(右)=6日、東京都中央区の松屋銀座  1日に始まった訪日外国人の免税制度拡充で、東京都内の百貨店では免税品の売り上げが倍増しているほか、成田空港に近い総合スーパーでは売れ行きが5~6倍に膨らんでいる。中国が国慶節で連休に入っており、訪日外国人が増えているためで免税制度拡充による販売増は想定を大きく上回っている。

 6日午後、台風18号が通過し青空が戻った東京・銀座。松屋銀座の地下1階に新設された免税カウンターに多くの観光客が次々と訪れ、免税手続きを進めていた。有名ブランドのバッグや靴だけでなく、1日から新たに免税対象となった化粧品や菓子などを担当者が免税用袋に入れた後、消費税分を現金で観光客に渡していた。

 松屋銀座では免税品の売り上げが「前年同月の2倍以上で、全店売上高の1割超を占める」(同社幹部)好調ぶりだ。三越伊勢丹も、三越銀座店や伊勢丹新宿店などで「2.3倍程度伸びた」(広報)という。

 それ以上に活況なのが、成田空港に近いイオン成田店(千葉県成田市)。消耗品が免税対象に加わったため「カートに段ボールを積んで、その中に菓子などをどんどん積んでいく」(広報)状況。中には段ボール5~6個で40万円分を購入としたケースもあったという。

 台湾からの観光客は頭痛薬や風邪薬、化粧品などを多く買い求め、タイからの観光客はわさびや抹茶味などの菓子やナシ、リンゴなどを箱単位で買っていく。一方、中国人観光客はまんべんなく購入しているという。

 このため、売れ行きが好調な免税品はもちろん、想定外に人気の商品についても本格的な免税対応コーナーの設置を検討する動きも出ている。

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