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顧客情報漏洩でベネッセが顧客に補償 200億円かけ受講費減額など検討

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顧客情報漏洩でベネッセが顧客に補償 200億円かけ受講費減額など検討

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顧客情報が流出した事件で容疑者逮捕を受け、記者会見するベネッセホールディングスの原田泳幸会長兼社長(右奥)ら。報道陣も多く集まった=17日午後、東京都新宿区(鴨川一也撮影)  ベネッセホールディングス(HD)は17日夕、不正競争防止法違反の疑いで、業務委託先企業に派遣されていたシステムエンジニアの男(39)が警視庁に逮捕されたことを受けて、顧客情報漏洩問題に関する経緯や対策を発表した。

 これまで実施しないとしてきた顧客への補償については方針を転換。200億円を原資として、おわびの品や受講費の減額なども検討するとしている。

 また今後のこの問題についての顧客対応については、専門組織「お客様本部(仮称)」を設置する予定。

 ベネッセHDの原田泳幸会長兼社長は同日午後6時から東京都内のホテルで緊急会見を開き、改めて顧客情報漏洩について謝罪。「極めて慎重に取り扱うべきお子様の情報を預かる会社として、世界トップレベルのセキュリティーを確立していく」と話した。

 ベネッセHDの今期(2015年3月期)連結決算で最終利益は216億円の見通しとなっているが、補償はこれに相当する規模となる。今回の問題による会員減少なども想定され、業績へのダメージは必至だ。

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