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経団連会長に東レの榊原氏 政権と太いパイプ 異例のOB起用

ニュースカテゴリ:企業の経営

経団連会長に東レの榊原氏 政権と太いパイプ 異例のOB起用

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 経団連は9日、米倉弘昌会長(76)の後任に東レの榊原定征会長(70)を起用することを明らかにした。同日までに後任の指名権を持つ米倉氏が榊原氏に就任を打診し、内諾を得た。東レからの経団連会長は初めて。化学メーカーからの選出は米倉氏の住友化学に続いて2代連続。14日の会長・副会長会議に報告し、6月3日の定時総会で正式決定する。任期は通常2期4年。

 榊原氏は炭素繊維など付加価値の高い先端材料を同社の主力事業に育て、名門「東レ」を復活させた経営手腕に定評がある。

 財界の論客としても知られ、安倍晋三政権の産業競争力会議の民間議員を務めるなど政府とのパイプも太い。

 経団連では2007年から11年まで副会長を務め、現在は顧問。従来の経団連会長は現役の副会長から選ばれており、OBからの起用は「異例中の異例」(関係者)だ。

 次期会長の選考基準を「多くの技術のすり合わせで成り立っているものづくり企業の経営者」と公言していた米倉氏が今年に入り説得した。

【プロフィル】榊原定征

 さかきばら・さだゆき 名大院修了。1967年東レ。専務、社長を経て2010年から会長。愛知県出身。

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