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東レ、8月出荷分から値上げ ユニホーム用表地の織物・編み物など
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東レは25日、工場の作業服や会社の事務服といったユニホーム用の表地に使われる織物・編み物、婦人服や紳士スーツの裏地、カバンや靴、傘などに使われる織物・編み物について、8月出荷分から値上げすると発表した。値上げ幅は、アパレルの仕入れ価格ベースで7~10%程度になるという。
値上げは、ユニホーム用では2011年春以来約2年ぶり。裏地やカバンなど関連では、原料の高騰を理由として、今年4月に値上げして以来となる。定番商品の中では、幅広い製品に適用されることになる。
年初からの円高是正や電力事情から、電力料金の値上げが収益を圧迫。「織る・編む・染めるといった工程で、電力を使用する割合が大きいため、事業環境が厳しさを増していた」(広報)という。
今後も電力料金が高値圏で推移するとみられており、コストダウンや経費節減などによる自助努力での吸収は困難と判断し、値上げに踏み切った。