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東レ、紙おむつ原料生産強化 中国に50億円投じ設備増設
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東レの事業子会社「東麗高新聚化(南通)」(東レ提供) 東レは20日、紙おむつなどに使われる高機能ポリプロピレン長繊維不織布(PPスパンボンド)の製造設備を中国で増設すると発表した。約50億円を投じて年産能力を約2万トン増やし、東レグループ全体の能力を計約14万1000トンに引き上げる。新設備の稼働開始は2014年12月の予定。
中国では経済成長や生活様式の変化に伴い、乳幼児用の紙おむつ市場が急拡大すると予測されていることから、生産能力の増強により、需要増への対応とコスト競争力の強化を図る。
中国でPPスパンボンドの製造と販売を手がける事業子会社「東麗高新聚化(南通)」(江蘇省南通市)の設備を増設し、同社の年産能力を計約7万8000トンに増やす。同国では、衛生用品大手による製造設備増設や、中堅メーカーによる新規進出が相次いでおり、旺盛なPPスパンボンドの需要増に対応する。
東レによると、12年に約29万トンだったアジア全体でのPPスパンボンドの需要は、20年には約75万トンに拡大する見通し。