専欄

驚愕の中国ペット市場 ノンフィクション作家・青樹明子 (2/2ページ)

 ペットのおやつ市場も拡大している。猫用プリン、犬用ポテトチップス(コーラ味なのだそうだ!)、犬用クッキー(チーズ風味らしい)などが人気で、味だけではなく、栄養面も重視されているという。

 この新たな市場に向けて、世界中の企業が熱い視線を送っている。複数の米国企業は、猫用全自動トイレ・リッターロボットを売り出し、スウェーデン家具大手イケアは、犬・猫用にデザインしたペット家具を発売し、欧州ファッションブランドのモンクレールは、犬用高級ダウンコート並びにベストやパーカーを売り出している。

 夢のような市場に思えてくるが、もちろん問題もある。

 早くから中国のペットの市場に注目している三井物産(中国)の兵藤英明さんによると、今後ペットの高齢化が問題になってくるという。

 「中国でペットブームが起きてまだ数年。ペットの病院や保険など、まだまだ発展段階のものも多く、これから整備していく必要がある」

 一気に飛躍する「リープフロッグ現象」は、中国のあらゆる側面で見られるが、3段跳び以上の成長は、傍で見ているだけでも驚きである。

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