「勤務時間の短縮必要」67・7% 「家事育児参加したい」父親6割以上 東京都調査 (1/2ページ)

 東京都内の子育て家庭で、6割以上の父親が家事・育児を「もっとやりたい」と考えており、そのために勤務時間の短縮が必要と考える人が67・7%に上ったことが都の福祉保健基礎調査(速報値)で分かった。共働き比率と母親の正社員の比率はいずれも5年前の前回調査より上昇し、子育てに理解ある職場環境や、勤務時間を柔軟にする制度など一層の「働き方改革」を求める声も多く上がった。

 調査は、子育て世帯の実態を明らかにする目的で昭和57年度から5年ごとに実施。今回は平成29年10月、都内6千世帯の親や祖父母ら計1万800人の養育者を対象とし、3861世帯6730人から回答を得た。

 それによると、共働きの割合は61・5%で、5年前の前回より7・7ポイント増加。母親が「正規の職員・従業員」である割合も42・1%と同5・1ポイント増えた。

 母親が仕事にかける時間が増える中、夫婦の家事・育児分担については、父親は64・6%が「自分がもっとやりたい」としているのに対し、母親は72・1%が「配偶者にもっとやってほしい」と回答。「配偶者が子育てに協力してくれないと思う」割合は、父親が3・2%、母親が36・7%と認識に差が出た。

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