いずれにせよ、皇室のあり方をめぐっての立法や議論が、その永続性を損なうことにならないよう願うばかりです。
--後半国会の焦点の一つ、「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案が参議院で審議されています
テロ対策が重要であることは論をまちませんが、現代の治安維持法とも言われる同法案については、以前も申しましたように、捜査権乱用や人権侵害を招くおそれが強く、廃案とすべきだと考えています。
反対論があることを受け、衆議院では、取り調べの可視化に関して、法案附則に速やかな検討を明記するなどの修正がなされました。とはいえ、可視化が義務化されたわけでもなければ、277もの幅広い犯罪対象について絞り込みがなされたわけでもなく、法案の問題点は温存されたままなのが実情です。会期末が迫ってはいますが、審議を尽くすよう求めます。
このたびの「共謀罪」法案はもちろん、各種増税しかり、マイナンバーしかり、安倍政権が国民の皆さまの「自由の領域」を抑える傾向を強めていることに対し、わが党は自由の砦(とりで)、自由を守るための防波堤として抗していくつもりです。
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【プロフィル】釈量子
しゃく・りょうこ 1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。大手家庭紙メーカー勤務を経て、94年、宗教法人幸福の科学に入局。常務理事などを歴任。幸福実現党に入党後、女性局長などを経て、2013年7月より現職。