【ニュース解説】《米利上げ》したたかなイエレンFRB議長 トランプ政権と「一蓮托生」か (3/4ページ)

2017.4.3 15:06

第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミスト
第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミスト【拡大】

 --成長の割に米長期金利は低水準が続いている

 「先々の正常化に向け2%台半ばというのは低すぎる。新興国が強くないので、米国の赤字が新興国の余剰マネーとしてドルへ環流し、安全資産の米国債ぐらいしか投資先がない状況だ。経済が順調に成長すれば3%台に戻ってもいいが、米経済への楽観論はまだ定着していない」

 --トランプ政権の経済政策をどう評価する

 「米国は財政赤字が埋まりにくいシステムで、財源を見つけないと新しい政策ができない。法人税減税も財源制約に動きがとれなくなっている。1兆ドルのインフラ投資も、自身が掲げた官民一体のディールへの過信があるのでは。なかなか具体的な賛同を得られないのではないか」

 「来年の中間選挙が近づけば、成果を出さないといけないし、共和党内にも足を引っ張る動きが出かねない。今年が一番政策を通しやすいが、運営が稚拙なので大丈夫だろうかと思ってみている。トランプ氏がこけると、金利の正常化は難しくなる一方、FRBの政策に期待も集まる。両者は一蓮托生みたいな関係だ」

日本も下振れリスクに注意が必要

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