【ニュース解説】《米利上げ》したたかなイエレンFRB議長 トランプ政権と「一蓮托生」か (2/4ページ)

2017.4.3 15:06

第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミスト
第一生命経済研究所の熊野英生首席エコノミスト【拡大】

 --今後の利上げの道筋はどうなるか

 「イエレン議長は今回の利上げでまず経済の状態を点検し、時速80キロへチャレンジするのでは。そして新しいコンセンサスをFOMCでつくって、引き続きトランプ政権に口実を与えないような手堅い政策をとっていくだろう」

 --利上げの為替相場への影響は

 「以前は利上げで夏場にかけてドル高が進み、年後半は成長予想の下ぶれでドル安へ揺り戻すとみていた。しかし、先々のドル高が予想しにくくなり、反動も起こりにくく、秋以降の円高リスも小さくなった」

 --米経済の状態をどうみるか

 「原油も落ち着き、個人消費は先行きを含めて堅調と思う。あとは企業部門のリーマン・ショック後の正常化が進むかどうか。1、2月と20万人超えの雇用者増が続いたが、企業部門が米国で投資を拡大し雇用をつくる産業構造になっていくかはまだ分からない」

 --トランプ氏は企業に米国回帰を呼びかけている

 「話題の国境税がどうなるかだが、企業はあまり短期的な政策に右往左往して投資行動を変えない。実際悪影響があるとすると、トランプ氏の政策が新興国リスクに下押し懸念を及ぼし、米経済全体を地盤沈下させることだ」

米経済の楽観論は定着していない

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