節電「お願い」より「値上げ」が効果的 京大など研究チーム発表 (2/2ページ)

 電力需要が高まる時間帯(夏の午後1~4時、冬の同6~9時)で平均消費電力を調べたところ、節電要請を受けていない世帯に比べ、節電要請を受けた世帯は平均3%の電力を節約したが、節電要請に加えて電気料金の値上げを明示された世帯は平均17~18%節約したとの結果が出た。

 さらに、夏の実験後の同年秋の節電状況をアンケートで調べたところ、節電要請のみの世帯は節電しない傾向がある一方、節電要請や電気料金値上げを示された世帯は平均8%節電し、節電が生活習慣化した点も分かった。

 研究成果は、全米経済学会機関誌に掲載される予定。