今年1月、橋を通って島に渡ろうとしたところ、警備に当たっていた軍人がパスポートの提出を要求。「日本人は事前申請がないと渡ることができない」と告げられた。
島中央付近のロシアとの国境付近に中国風の塔を建設するなど観光スポットづくりも進むが、昨年5月に島を訪れた習近平国家主席は自然保護を重視した振興を指示しており、島内は過度な開発とは一線を画す方針だ。
一方で島に近い撫遠郊外では、旅行客誘致やロシアとの貿易を目的とした複合施設の建設が進む。中国メディアによると、投資額は約70億元にのぼる巨大プロジェクトだ。しかし地元住民からは「こんな辺境の地に大きな施設を建ててももうからないのは見えている」と冷めた声もある。(撫遠 共同)