トランプ次期米大統領の政権移行チームのメンバーであるムニューチン氏は16日、トランプ氏が掲げる巨額インフラ投資拡大に向けて「次期政権としてインフラ銀行の創設を検討している」と明らかにした。ニューヨークで記者団に語ったと、米ウォールストリート・ジャーナル紙などが伝えた。ムニューチン氏は金融大手ゴールドマン・サックス元幹部で次期政権の財務長官候補とされている。
トランプ氏は10年間で総額1兆ドルの新規インフラ整備を民間出資だけで実施するとしており、雇用創出や賃金上昇による経済成長が期待されている。トランプ氏側としては公約の実現性を担保するため、インフラ投資資金の供給源となる銀行の創設を模索している可能性がある。
ただ、次期政権の与党となる共和党内にはリスクが高いとして反対の声も上がっているという。(共同)