公明党・井上義久幹事長 カジノ法案「党内議論の状況を踏まえ、いろいろ判断」党議拘束外しに含み

 公明党の井上義久幹事長は11日の記者会見で、カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)整備推進法案について「国会審議がスタートすれば、わが党も政調会長の下で、どういう体制で党内議論をするか検討してもらいたい」と述べた。同時に、ギャンブル依存症対策など課題を列挙し、慎重姿勢を改めて示した。

 党内ではIR推進法をめぐり賛否が分かれている。意見がまとまらず、採決時に所属議員の党議拘束を外す可能性に関しては「党内議論の状況を踏まえ、いろいろな判断をしなければいけない」と含みを持たせた。

 参院で審議入りした環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の承認案と関連法案には「衆院の審議過程でさまざまなことがあった。(参院審議でも)政府与党は緊張感を持って丁寧に説明をし、今国会中の成立を期したい」と強調した。