ノーベル賞の快挙に中韓ビックリ 韓国「日本に学ばねば」 中国「どんな秘密が…」

ノーベル医学・生理学賞を受賞した東京工業大栄誉教授の大隅良典氏(中央)会見後に撮影に応じた=3日午後、東京都目黒区(福島範和撮影)
ノーベル医学・生理学賞を受賞した東京工業大栄誉教授の大隅良典氏(中央)会見後に撮影に応じた=3日午後、東京都目黒区(福島範和撮影)【拡大】

 大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)がノーベル医学・生理学賞を受賞したニュースは、APやロイターなど海外の通信社も速報した。

 韓国の聯合ニュースは、自然科学分野で日本人のノーベル賞受賞が相次ぐ背景として、「日本特有の匠(たくみ)の精神」や一つの分野に没頭する「オタク文化」の存在を挙げ、「政策や文化といったさまざまな側面の結晶だといえる」と分析した。韓国ではこの分野で受賞がないことから、「日本の政策に学ばねばならない」という韓国の研究者の意見も伝えた。

 中国では北京紙、新京報(電子版)が大隅氏の受賞を報じた上で、「ここ数年、日本の科学者によるノーベル賞受賞が続出している。どんな秘密があるのだろうか」とした。

 英BBCテレビ(同)は「大隅氏の業績はがんからパーキンソン病にいたるまで、何が病気を悪化させるかを説明する助けになった」と重要性を強調。米CNNテレビ(同)は、「オートファジーの存在は1960年代から認識されていたが、大隅氏が酵母を用いた先駆的な実験を行うまで、仕組みがほとんど解明されていなかった」と伝えた。