日本と韓国の両政府は27日、財政当局間で経済情勢や政策課題を巡って意見交換する財務対話をソウルで開いた。英国の欧州連合(EU)離脱問題や中国の景気減速で不透明感が増す世界経済の安定に向け、両国が協力して対処することを確認する見通しだ。
定期的に開催しており、今回は昨年5月の東京会合に続き7回目。日本から麻生太郎副総理兼財務相、韓国からは柳一鎬経済副首相兼企画財政相らが出席した。
麻生氏は全体会合で「今後ともグローバルや地域的な話で協調する関係を構築していかないといけない」と述べ、連携を呼び掛けた。両国は貿易や投資などさまざまな分野で協力関係を深めているが、金融危機時にドルなどを融通し合う「通貨交換協定」は昨年2月の期限満了時に延長せず、途絶えたままとなっている。(共同)