10日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続落し、前日比119・85ドル安の1万7865・34ドルで取引を終えた。英国の欧州連合(EU)離脱が警戒されているほか、原油価格の下落も投資家心理を冷やした。
ハイテク株主体のナスダック総合指数も64・07ポイント安の4894・55と続落した。10日はアジアや欧州の主要株価も軒並み下落し、世界同時株安の様相を示した。
EU離脱を巡る英国の国民投票を23日に控え、離脱による世界経済への悪影響を懸念して投資家がリスク回避姿勢を強めた。「不透明感が強く、株を積極的に買い進む雰囲気ではなかった」(アナリスト)とされ、株式から比較的安全な資産とされる金や米国債などに資金を避難させる動きが広がった。(共同)