聯合ニュースによると、韓国検察は10日、ソウル中心部のロッテホテルにあるロッテグループ本社や系列会社、役員宅など17カ所を一斉に家宅捜索した。ソウルの高層商業施設「第2ロッテワールド」の建設や系列会社間の取引を通じ簿外の裏金をつくった疑いがあるという。
ロッテグループでは昨年、創業者、重光武雄(韓国名・辛格浩)氏(93)の長男と次男の後継者争いが激化する中で、日韓をまたいだ系列企業間での複雑な株式の持ち合いなど、不透明な経営実態に批判が集まった。今回疑惑が深まれば一層イメージが低下しそうだ。
検察は10日、捜査員約200人を動員し大規模な捜索を行った。グループ役員らの執務室があるロッテホテル26階も捜索を受けている。
一方、重光氏は高熱を出し9日からソウル市内の病院に入院した。容体は不明。(共同)