3日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、低調な米雇用統計の発表で景気先行き懸念が強まり、前日比31・50ドル安の1万7807・06ドルと反落して取引を終えた。ハイテク株主体のナスダック総合指数は28・84ポイント安の4942・52だった。
3日発表の雇用統計で就業者数の伸びが市場予想を大きく下回り、米国が6月に追加利上げに踏み切るとの観測が後退。利上げに伴う収益改善が期待されていたJPモルガン・チェースなど、金融株が相場の下げを主導した。
ダウ平均は一時、140ドルを超えて値下がりした。ただ、利上げ見送りで緩和的な金融環境が続き株式相場を支えるとの見方から買いも入り、下げ幅は次第に縮小した。(共同)