【ロンドン=内藤泰朗】英国のエリザベス女王(89)は9日、在位63年216日を数え、大英帝国繁栄の象徴である高祖母のビクトリア女王(在位1837~1901年)を抜き、在位期間が歴代最長の英国君主となった。
すでに英史上最高齢君主の女王は健康に恵まれ、9日には英北部スコットランドで再建された鉄道の開設式に参列。AP通信によると、女王は「国内外から届いた、心に触れる実に温かいメッセージに感謝します」と述べた。
英王室によると、エリザベス女王がビクトリア女王の在位期間を抜く9日午後5時半ごろ以降に祝賀式典が行われるが、その在位期間は平坦(へいたん)ではなかった。
女王が父ジョージ6世の死去により25歳で王位を継承したのは52年2月6日。第二次大戦の傷を残していた時代だった。