日本年金機構の年金情報流出問題をめぐり、水島藤一郎理事長は3日の衆院厚生労働委員会での流出問題に関する集中審議で、重ねて謝罪するとともに、流出件数について「さらに拡大する懸念がある」との認識を示した。同時に「現場のセキュリティー対策が十分ではなかった」と情報管理の甘さを認めた。
水島氏は再発防止策として個人情報を扱う場合、ネットワーク上の共有フォルダでの保管やパソコンのインターネット接続の禁止を検討する考えも明らかにした。
塩崎恭久厚生労働相は「年金を守ることが最優先だ。(年金機構の)情報管理のあり方を格段に強化しなければならない」と再発防止策に取り組む考えを強調した。