生活と仕事の両立　給与高額より重視

　中国のビジネスパーソンが最も大事だと考えるのは「高額な給与水準」ではなく、「生活と仕事の両立」であることが中国の人材紹介サービス大手、智聯招聘が行った調査結果で分かった。

　調査は「２０１４中国年間最良雇用主」選出活動の過程で実施、インターネットを通じてアンケートを行い５万５８６０人分の有効回答を得た。

　調査結果では、２２％の回答者が今後３年のキャリアデザインにおける目標を「仕事と生活の両立」と答え、最も多かった。２位は「リーダーや経営層になる」を目標とした回答者で１７％。３位が「安心感や安定感を得る」で１３％だった。「生活と仕事の両立」を求めることは、現代の職場に広く存在する生活と仕事の不均衡の問題を表しているといえる。

　また、回答者の職位ごとにキャリアデザインにおける目標も異なる。上級の管理職の中には「生活と仕事の両立」を放棄し、「自己実現」「起業やイノベーション」「国際的なキャリア獲得」がしたいといった回答があり、「（仕事を通じた）社会や人類への貢献」を挙げる人もいた。専門技術職では「技術面の専門家になることが最も大切」だとする人が最多だった。中間管理職は「リーダーや経営層になる」ことが重要目標だと答える人が最も多かった。（北京日報＝中国新聞社）