ウクライナ通貨急落、大統領は五輪開会式に強行出席

2014.2.11 17:11

 【ソチ=佐々木正明】欧州統合路線をめぐり、政情不安が続くウクライナでは通貨フリブナの下落が続き、国民の生活への影響が顕著になっている。ヤヌコビッチ大統領は野党側の抗議にもかかわらず、7日のソチ五輪開会式に強行出席、ウクライナへの大型融資を約束したプーチン大統領と会談した。

 対ドル通貨レートは2月に入り、一時、1ドル9フリブナ直前まで急落。昨年11月の反政権デモが始まる前の8.2フリブナ前後より10%近く下落した。先月、辞任したアザロフ首相に代わって、首相代行を務めるアルブゾフ氏は「政情不安が為替市場を圧迫している」と述べた。

 国内ではガソリンや一部の食料品などの輸入品が相次いで値上げしているほか、通貨安の影響で、ビジネスマンや旅行客の外国への渡航延期も相次いでいるという。

 欧州統合を求める野党勢力の拠点、首都キエフの独立広場では、9日にも大規模集会が開かれ、集まった約2万人の市民が、ロシアにすり寄る大統領の姿勢を批判した。第2野党「ウダル」のクリチコ党首は広場への強制排除の脅威が高まっているとした上で、「ヤヌコビッチ大統領はティモシェンコ(元首相)のように、私を刑務所に入れたがっているようだ」と述べた。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。