首都のリーダーを決める東京都知事選が23日、告示された。候補者は1千万都民にどう政策を訴えていくのか。候補者は各地で「第一声」を上げた。
「脱原発で、原発ゼロで、新しい再生エネルギー大国日本を目指していく」。元首相の細川護煕氏(76)は政見放送収録のために訪れた東京・渋谷のNHK前で報道陣にこう語った。午前11時20ごろからは小泉純一郎元首相(72)とともに西新宿の都庁前で第一声。東村山市の無職男性(65)は「脱原発政策に期待したい」と期待を込めた。
元厚生労働相の舛添要一氏(65)は午前10時半にJR新宿駅西口で「東京都知事の仕事とは都民の命と財産を守ること。全力で皆さんが安心して暮らせる街をつくれるように仕事をしていきたい」と声を張り上げた。約100人の聴衆を前に「世界一の都市と2020年に史上最高の五輪を実現するため、何としても負けるわけにはいかない」と支持を訴えた。
元日弁連会長の宇都宮健児氏(67)=共産、社民推薦=は午前10時半、JR新宿駅近くの新宿アルタ前で演説開始。「弁護士としての経験を生かし、お年寄りも若者も、女性も男性も、障害がある人もない人も希望を持って生きられる世界一働きやすい街をつくりたい」と意気込んだ。
元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)は靖国神社に参拝した後、午前10時すぎ、JR渋谷駅北口のハチ公前広場で第一声。元都知事の石原慎太郎日本維新の会共同代表(81)が応援に駆けつける中、「大規模災害が起きたとき、私の自衛隊における経験が役に立つはずだ」と強調した。
田母神氏の後に発明家のドクター・中松氏(85)が演説開始。渋谷区の自営業、山中博史さん(79)は「同年代の候補として、社会福祉の充実を期待したい」と話した。