小泉純一郎元首相(72)の後ろ盾で細川護煕元首相(76)が出馬意向を表明、元厚生労働相の舛添要一氏(65)も正式出馬会見をしたことで、都知事選情勢は一気に加速し始めた。
細川氏と小泉氏が会談した東京都港区のホテルには報道陣100人以上が詰めかけ、“元首相コンビ”の影響の大きさを物語った。
会談後は並んで報道陣の取材に。細川氏は首相当時と変わらぬとつとつとした口調で「原発問題は知事として非常にやりがいのある仕事だ」と、原発を主要争点とすることを公言した。
一方の舛添氏は、この日に先立ち、神社で身を清め先祖の墓に「一大決意なので守ってもらいたい」と決意を報告したという。会見では母親の介護を機に政治家を志したことや、厚労相時代の実績を強調。「小さな花火でいいからみんなで解決し、最終的には打ち上げ花火以上の成果を出したい」と、「脱原発」を打ち出す細川氏側を牽(けん)制(せい)した。