都知事選告示　五輪、少子化、脱原発に政治とカネ…「首都の顔」選ぶ舌戦スタート

　猪瀬直樹前知事（６７）の辞職に伴う東京都知事選が２３日告示され、立候補の届け出が始まった。２０２０年東京五輪に向けた対応や少子高齢化対策のほか、脱原発も争点になる。猪瀬氏が医療法人徳洲会グループからの５千万円受領問題で辞職しただけに、「政治とカネ」をめぐっても論戦が交わされそうだ。投開票は２月９日。

　立候補したのはいずれも無所属新人で、元日弁連会長の宇都宮健児氏（６７）＝共産、社民推薦、発明家のドクター・中松氏（８５）、元航空幕僚長の田母神俊雄氏（６５）、元厚生労働相の舛添要一氏（６５）、元首相の細川護煕氏（７６）ら（届け出順）。午前１０時現在で１０人が届け出た。

　宇都宮氏は脱原発のほか「ブラック企業規制条例」の制定などを掲げ、田母神氏は災害に強い都市づくりを訴える。舛添氏は史上最高の五輪開催などを主張、細川氏は小泉純一郎元首相の支援を受け、脱原発を前面に出す。

　政党は、自民、公明両党が舛添氏を支援する。民主、生活、結いの３党は細川氏を支援。日本維新の会は自主投票としたが、元都知事の石原慎太郎共同代表は個人的に田母神氏を支援する。

　石原、猪瀬両氏が２代続けて任期途中で知事を辞職。この３年間で３回目の都知事選となる。

　都選挙管理委員会によると、選挙人名簿登録者数は２２日現在で１０８２万５６７人。