【躍動 メコン】タイ 日系企業の一大拠点に (2/5ページ)

2013.12.6 05:00

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 □タナーティップ・ウパティシン駐日大使に聞く

 ■地域の繁栄へ多分野で協力を

 タイのタナーティップ・ウパティシン駐日大使に、東南アジア諸国連合(ASEAN)統合の意味や、今後の日本への期待などを聞いた。

 --タイにとって、2015年のASEAN経済共同体(AEC)の誕生が持つ意味は何か

 「ASEANの市場が一つになることで、ASEAN域内で資本、労働力、物、交通の流れが自由になる。これはタイにとって、非常に重要な意味を持つものだ。タイは地理的にASEANの中心に位置し、ASEAN連結性の中心にもなるため、地域内のロジスティクス(輸送)の面から考慮すると、タイを生産・輸出拠点とすることが便利になる。タイには優秀な熟練労働者、農業・産業の資源、インフラもそろっている。地域内の他の国の企業との競争や、タイがこれから地域のビジネス・投資の中心となることに備えるために、タイの企業が人材育成などを通じて自社の効率性を向上させるチャンスにもなる」

 ◆平和へ親密協力

 --ASEAN共同体を実現するために、どの分野に重点を置いているのか

 「ASEANに関する政策はタイの総合的な外交政策の基礎になってきた。これからもそうであり続けるはずだ。タイは3つの柱からなるASEAN共同体を実現させるために活発な役割を果たしてきた。政治・安全保障の面では、他のASEANの国とともにASEANが平和的で安定的な地域となるために親密に協力してきた。ASEANブループリントにおける、軍縮不拡散、テロ対策、国境を越える犯罪、海洋安全保障、自然災害対策などさまざまな分野で積極的に支持・協力してきた」

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