東証は11年に取引時間を見直したが、夜間市場には否定的な意見が多く、昼休みを短縮するにとどまった。関係者は「さまざまな意見を聞いてニーズを見極めたい」としている。
一方、ネット証券大手の松井証券は11日、東証を傘下に持つ日本取引所グループに対して、夜間市場の開設要望書を提出すると発表した。同社は03、04年にも要望書を出した経緯があり、「およそ10年が経過し、個人委託売買代金に占めるネット証券経由の比率は当時の60%から90%に上がった」と、ニーズの高まりを指摘。個人投資家の意識調査を行い、その結果を示しながら要望していく方針だ。