--幸福実現党が考える成長戦略とは何でしょうか
まず急ぐべきは法人税の大幅減税です。法人税を納めている企業は全体の3割程度にとどまるため、法人税減税に効果はないと見る向きもあります。しかし、東京五輪開催で世界の関心が日本に向くことを踏まえ、海外からの投資を呼び込むためにも、法人税を大胆に引き下げるべきです。日本が国際的に優れたビジネス拠点であるとのメッセージの発信にもなるでしょう。
もちろん、原発再稼働や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加を通じた構造改革などにも取り組むべきですし、わが党がかねて主張するようにリニア新幹線の早期開通などの交通革命を進めるべきです。
また、有権者からはとりわけ評判の悪い政策ではありますが、人口減少局面にあって経済成長を実現するには、移民の検討も避けて通れないでしょう。訪日客に接する機会も増える五輪開催を、日本人の外国人に対する苦手意識、言語の壁を払拭する好機とすべきだと考えます。
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【プロフィル】釈量子
しゃく・りょうこ 1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。大手家庭紙メーカー勤務を経て、94年、宗教法人幸福の科学に入局。常務理事などを歴任。幸福実現党に入党後、女性局長などを経て、2013年7月より現職。