昨今の株式市場の出来高が語るように、目先の日本株には不安要素が渦巻いている。しかし、衆参のねじれが解消し、長期政権が誕生したことを考えると、アベノミクス第2幕がスタートする可能性は大きい。まずは、足元のリスク要因を頭に叩き込み、それを逆手に取ったストラテジーで相場と向かい合うことが重要だ。
“アベノリスク”に備え、とるべき戦略を考える
昨年からのアベノミクス相場では、多くの個人投資家が株式投資でオイシイ思いをしてきた。しかしここに来て、これまでの儲けをすべて溶かしてしまったという投資家も多いようだ。
ここから年末に向けては、消費税の増税問題や証券優遇税制の廃止、そして円高の懸念が株式市場の上値を抑えるとの見方も少なくない。マーケット関係者の間では、アベノミクスに代わって、「アベノリスク」という言葉が台頭しているほどだ。
一方、海外でも、米国の金融緩和縮小懸念や中国経済の失速、また欧州債務危機の再燃など、ネガティブな話題が多い。果たして、アベノミクス相場は5月で終了してしまったのだろうか?
本特集では、ここから年末に向けての株式投資のリスクを検証し、その裏をかくストラテジーなどを紹介していく。