「影の銀行」規制強化を期待 G20閉幕、成長・雇用が優先課題 (2/4ページ)

2013.7.22 07:00

 先進国の財政健全化については「9月のG20首脳会議までに中期財政計画を策定する」方針を確認。麻生太郎財務相はG20終了後に米国のルー財務長官と会談し、投資減税など成長戦略を説明した。

 共同声明で中央銀行の金融政策変更時に明確な説明を求めたのは、新興国経済の減速回避や金融市場の安定を重視したからにほかならない。

 ロシアのシルアノフ財務相はG20終了後、議長国として記者会見し「集中的に議論したのは米国の量的金融緩和の縮小が新興国などにもたらす影響だ」と明らかにした。新興国経済の減速が鮮明になる中、米国が緩和縮小に動けば新興国から緩和マネーの流出が加速し、景気を下押しする懸念があるからだ。

 国際通貨基金(IMF)は7月に改定した2013年の経済見通しでも、ブラジルや中国など新興国の「成長減速傾向が長期化するリスクがある」と警鐘を鳴らした。

 リーマン・ショック後の新興国が世界経済を牽引(けんいん)してきた背景には、潤沢な投資資金が流れ込んだ影響がある。

米国に「予測可能の範囲内」での縮小を求める意見が相次いだ

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。