2013.7.14 07:00
韓国ソウル市内にある韓国資本の日本食レストラン。高い人気を誇る日本のビールの看板を掲げている(ジェトロソウル事務所提供)【拡大】
規模は小さいが、実は同じように米国から韓国への輸出が伸びた商品がある。日本酒だ。日本貿易振興機構(ジェトロ)ソウル事務所などのデータによると、韓国の輸入は2011年以降やや鈍化したものの、昨年は3206トンで過去最高を記録した。中でも、日本酒メーカーが米国で生産し、韓国へ輸出する「米国産」は金額ベースで前年比約55%増の127万9千ドル(約1億2534万円)、数量ベースでも約19%増の499トンとなった。
日本酒の場合も、米韓FTAで15%の関税が撤廃される。もともと米国産は日本産の半額に近いとされ、そのうえ関税もゼロになるため、より低価格になる。
輸入増は、そこに韓国の輸入業者が目をつけた結果だが、日本食レストラン、居酒屋など外食産業の韓国への出店ラッシュが続いていることも追い風となった。
日本酒のケースもまた、米韓FTAという追い風にうまく乗った例なのだ。
韓国で人気のビール、日本酒…
韓国ではいま、日本食がブームだという。居酒屋やレストランの日本チェーンの進出だけでなく、韓国資本の日本風店舗も増えている。その結果、日本製のアルコール類が浸透している。