例えば、日本のビール。韓国への輸出をみると、11年の金額ベースは1825万ドル(約17億8850万円)だったが、12年には2639万ドル(25億8622万円)に急増。韓国での人気は非常に高い。今年3月には島根県・竹島をめぐり、日本製品の不買運動を始めようとした団体があったものの、インターネットなどで「日本のビールは韓国のものよりうまい」と反発が起き、不発に終わったほどだ。
日本酒も現在、韓国への輸出は04年の約9倍。日本文化に抵抗が少ない若者を中心に、アルコール度数がさほど高くなく、清涼感がある日本酒の人気が高まっている。
ジェトロソウル事務所の総務チーム長、大澤淳さんは「米国産日本酒の韓国輸入という動きは、まだ萌芽のようなものだけど、個人的には今後増加すると思っている」とみる。
同事務所が3月に開いた日本酒・焼酎輸出商談会では、日本側からは、韓国向けの新商品を開発したメーカーなど計18社が参加。韓国側は居酒屋やホテル、レストランの関係者や輸入業者ら170人以上が訪れ、新たな商談ができたケースもあったという。